おのみち矯正歯科

保険適用/治療費について

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関連病院との連携により、外科手術を併用した治療も実施しています

自費治療費について

現在、日本国内での矯正歯科治療費は一部の例外を除いて自費診療です(口唇口蓋裂、顎変形症、その他厚生労働省の指定する先天性疾患の矯正歯科治療には保険が適用されます)。

  • 当院の治療費は、国立大学付属病院での治療費を参考にしています。国立大学附属病院ではマルチブラケット装置(永久歯列期の治療)での治療費用総額は、80万円~100万円です。
    大阪大学歯学部付属病院矯正科のホームページ
    https://www.osaka-u.ac.jp/kitei/reiki_honbun/u035RG00000494.html#e000002761
    を参考にして下さい。

矯正歯科治療の保険適用について

自由診療における歯科矯正治療は保険適用外ですが、唇顎口蓋裂のような厚生労働大臣が定める疾患に起因した噛み合わせの異常に対する矯正歯科治療、ならびに顎の外科手術を要する顎変形症の手術前、手術後の矯正歯科治療が保険で適用されることがあります。

これら保険適用される矯正歯科治療が実施されるのは、施設基準に適合しているとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになりますが、本院は施設基準を満たしています(歯科矯正診断料算定の指定医療機関、顎口腔機能診断料算定の指定医療機関)。

矯正歯科治療の保険適用について

外科的矯正歯科治療(顎変形症)について

上・下あごの骨が大きすぎたり小さすぎたり、あるいは上下・左右・前後方向に大きくずれている状態を顎変形症と呼びます。

歯の移動だけでは綺麗な噛み合わせを作ることが難しく、外科手術を併用した矯正歯科治療を行います。
対象は成人(高校生以上)で、関連病院の口腔外科医や形成外科医と協力して治療計画を立て、治療を行います。

治療の手順としては、一般的に手術前の矯正治療(1年から1年半程度)、手術(10日程度の入院)、手術後の矯正(6カ月程度)となります。

顎変形症の場合は、咀嚼や発語などの口腔機能が大きく低下しているのに加え、外見上のコンプレックスも大きな問題となります。
手術を受けるのが大変ですが、治療によって症状が劇的に改善されコンプレックスから解放されるので、苦労以上に得るものが多いといえます。

外科的矯正歯科治療(顎変形症)について

唇顎口蓋裂の治療について

噛み合わせを良くし、顔のバランスを整えるために、矯正歯科治療が必要です。
唇顎口蓋裂がある場合、上あごの発育が良くないため、歯の生え方に異常があることがほとんどです。

治療のステップ

乳歯列期

一般的には生後2~3カ月で唇の手術を、1歳~1歳半くらいの間にあごの手術をします。
大学病院や総合病院の口腔外科や形成外科で手術を行います。

混合歯列期

前歯が永久歯に生えかわったら、噛み合わせや歯並びを整える矯正歯科治療に入ります。
上あごの幅が狭かったり前方への成長が悪い場合は、幅を広げたり前方への成長を促す治療を行います。
必要な場合は骨が欠けている部分に骨を移植して、歯が生えるようにし、広げた顎の幅が維持できるようにします。

永久歯列期

永久歯にすべて交換すると、最終的な噛み合わせを目標に、マルチブラケットを用いた本格治療が行われます。

その他の矯正歯科治療が保険適応となる疾患

6歯以上の非症候性部分性無歯症(6歯以上の先天性欠損)に加え、以下の疾患は矯正歯科治療が保険適応となります。

  • 唇顎口蓋裂
  • ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
  • 鎖骨・頭蓋骨異形成
  • トリチャーコリンズ症候群
  • ピエールロバン症候群
  • ダウン症候群
  • ラッセルシルバー症候群
  • ターナー症候群
  • ベックウィズ・ヴィードマン症候群
  • ロンベルグ症候群
  • 先天性ミオパチー(先天性筋ジストロフィーを含む)
  • 顔面半側肥大症
  • エリス・ヴァン・クレベルド症候群
  • 軟骨形成不全症
  • 外胚葉異形成症
  • 神経線維腫症
  • 基底細胞母斑症候群
  • ヌーナン症候群
  • マルファン症候群
  • プラダーウィリー症候群
  • 顔面裂
  • 大理石骨病
  • 色素失調症
  • 口‐顔‐指症候群
  • メービウス症候群
  • カブキ症候群
  • クリッペル・トレノーネイ・ウェーバー症候群
  • ウィリアムズ症候群
  • ビンダー症候群
  • スティックラー症候群
  • 小舌症
  • 頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群、尖頭合指症を含む)
  • 骨形成不全症
  • 口笛顔貌症候群
  • ルビンスタイン-ティビ症候群
  • 常染色体欠失症候群
  • ラーセン症候群
  • 濃化異骨症
  • 6歯以上の先天性部分(性)無歯症
  • チャージ症候群
  • マーシャル症候群
  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  • ポリエックス症候群
  • リング18症候群
  • リンパ管腫
  • 全前脳(胞)症
  • クラインフェルター症候群
  • 偽性低アルドステロン症(ゴードン症候群)
  • ソトス症候群
  • グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)

自立支援医療(更生医療)について

唇顎口蓋裂の矯正治療は健康保険が適用され、育成医療によって自己負担金が一定額以上は免除される制度があります。

自立支援医療(更生医療)は、身体障害者がその障害の補填、程度の軽減、あるいは進行を防いで、自立した日常生活・社会生活を営むための身体上の機能を回復するために必要な医療費の一部を支給する制度です。

指定自立支援医療機関でのみ受診できます。
歯科領域では、唇顎口蓋裂患者に対する矯正歯科治療も自立支援医療(更生医療)対象となります。
本院は指定自立支援医療機関の指定を受けています。